2010年10月30日土曜日

【書評】日本人の英語 - マーク・ピーターセン

目次
1. メイド・イン・ジャパン - はじめに
2. 鶏を一羽食べてしまった - 不定冠詞
3. あの人ってだれ? - 定冠詞
4. 間違いの喜劇 - 単数と複数
5. 思いやりがなさすぎる - 純粋不可算名詞
6. 文脈がすべて - 冠詞と複数
7. 慣用の思し召し - さまざまな前置詞
8. 意識の上での距離 - on と in
9. 「かつら」と「かもじ」 - off と out
10. 明治な大学 - 名詞 + of + 名詞
11 もっと英語らしく - 動詞 + 副詞
12 点と線 - 完了形と進行形
13 泣きつづける彼女 - 未来形
14 去年受賞したノーベル賞 - 未来形
15 アダルトな表現をめざして - 先行詞と関係詞
16 慎重とひねくれ - 受動態と能動態
17 知識から応用へ - 副詞
18 したがってそれに応じる - 副詞と論理構造
19 「だから」と「だからさ」の間 - 接続詞
20 自然な流れを大切に - おわりに
あとがき


感想
私、一応 TOEIC 990点で英検一級なんです。でも大人になってから身につけた「やっつけの英語」なので、自然な英語を身につけたいな、といつも思っています。なので英語、日本語問わず、「それ系」の本は結構読んでるんですけど、マーク・ピーターセンさんの「日本人の英語」は今回が初めてだったんですよね。有名どころなのに。

で、あらためて目次をながめると、自分にとって役に立ったのは最後の数章じゃないかと思います。「最初の方に出てくる冠詞の使い方とかオレ完璧」なんて言うつもりはないですけど、その辺りは一応結構やりこんで知識としてはあるので。ナチュラルに喋りや書き物で使いこなせるかは別問題ですけどね。冠詞だったら「The Article Book: Practice Toward Mastering A, An, and the
」なんかがおすすめです。

全体を通して「大人の英語」、「場にふさわしい英語」を身に付けることの大切さが説かれています。日本語でも小学校低学年の喋る言葉と大人のそれとは違いますよね。友達へのメールとビジネスの相手へ送るものが同じ文体なんてこともありませんよね。「そんなの当たり前じゃん」って思いますけど、日本語では当然できることが英語じゃ出来てないんですよ。私みたいに大人になってから英語をやった人は当然苦戦するとこなんですが、子供の頃に外国で過ごした「英語ペラペラ」な人でも意外と「大人の英語」が出来ない人って多いらしいです。

多分この本は「ある程度」英語ができるようになってから読んだほうが良いんじゃないですかね。TOEICを例に出すのはアレですが、例えば730点以上取れる人なら内容を楽しめるんじゃないかと。単に点数では表現できない能力があることを知ると、その後の英語の楽習(学習)に大変良い影響があると思いますので。

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