2010年8月22日日曜日

The Economist をネタに英語の楽習やニュースをフォローしてみる - #36

英国の新聞 The Economist の記事をネタにして英語の単語やニュースへのコメントを付けていきたいと思います。
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Japan as number three
Watching China whizz by
Aug 19th 2010
(http://www.economist.com/node/16847828)

日本が中国に抜かれて世界第三位の経済大国になる、というのは近年ずっと言われ続けています。これは間違いなく今年中に実現するでしょう。これから大切なのは目先の順位にこだわることではなく、いかに中身の質を高めていくことではないかと思います。

Supporters say that the country always seems to shuffle its feet but then snaps into action when faced with a crisis. It did so in the 19th century, adopting modern ways to avoid being colonised, an again after the second world war. Japan was the world's second-largest economy for 40 years. But the traits that made it an economic powerhouse in the 20th century-easy capital, big companies, rote learning, management by mandarins and stable jobs for male breadwinners-are ill-suited to the 21st. Today, Japan's biggest obstacle is itself. Without dramatic reform, it will slip swiftly to number four, number five  and beyond.

colonise: 植民地にする
trait: 特徴、やり方
rote: 機械的な繰り返し、(本質を理解しない)丸暗記の

日本はいつもウダウダしているけど、本当の危機にあたると素早く行動に移るよね。19世紀に欧米の植民地化を避けるための行動がそうだし、第二次大戦の後もよくやったよね。40年間、日本は世界第二位の経済大国だった。だけど20世紀に日本を経済大国に押し上げた要因は、21世紀ではマイナスに働くよね。例えば大企業中心、官僚主義、創造性の無い繰り返し、男性中心主義とか。今日の日本にとって最も大きな障害物は自分自身、つまり過去の成功体験なんだ。劇的な改革がなければ、第4位、5位と、どんどん滑り落ちていくんじゃないかな。

従来の日本的な企業の中で働いていると耳が痛い話ですね。楽観的に考えると「ひとりひとりは分かっている」けど「組織的に変われない」という状況ではないかと思います。なので「危機」にあたれば過去何度となく繰り返してきたように「過去にこだわらず新しいものを受け入れて自分のものにする」という日本の強みが発揮できると思うのですが。手遅れにならないうちに「その日」が来ることを待ち望んでいます。

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