2012年1月11日水曜日

自分好みの「クラウド手帳」に仕上げるという日経の記事を読んで思ったこと


掲題の日経の記事では、最新スマホ活用術というシリーズの第三弾で「手帳」というテーマを取り上げています。ある意味ザウルスの昔からスマホ、というかスマホ登場以前はPIM(ピーアイエム: パーソナルインフォメーションマネージャ)という名前で呼ばれていたこの手のデバイスにとって「手帳」は大の得意分野ですね。


少し古めのカラーザウルス、HP-200LX、Palmから、XDA、Blackberry、iPhone、iPad、Androidの最新スマホ群まで眺めてみると、やっぱりPIMというかスケジュール管理は各デバイスの使い勝手を印象づける最も重要なアプリの一つですかね。といいますか、電子手帳と呼ばれていた頃はスケジュールの出来 = デバイスの出来だったかもしれません。

まあ私が言うまでもなく記事にある通り、最新のスマホは3GやWi-Fi等のネットワーク経由で複数デバイスの同期がサクッと完了してしまうなど、一昔前を知る者からすると夢の様に便利な世界を実現してくれます(立ち止まって冷静に振り返ると)。ただ、ふと思ったんですけど「入力」という点では「実はあまり進化してない」と言えるかもしれませんね。

何故そう思ったかというと、今はみんなタッチパネルになりましたけど、その上でやっていることはハードウェアキーボードと基本的には同じっていうことですかね。状況にあわせてソフト的にキーボードを切り替えたり、ハードウェアだと実現が難しいであろうフリック入力とかありますけれど、本質的にはボタンをバチバチ叩いている点で変わっていないんじゃないかと。

近いうちにiPhone 4Sで登場したSiriみたいな音声入力インタフェースやXboxのKinectみたいなモーションセンサー系が実用になって「しゃべりかけたり、手を振ったりして用が足せる」時代が来ると状況も大分変わるんでしょうけどね。ただ、そうなったとしても、ペン入力なんか需要がきっとあると思うですけどね。例えばザウルスなんかは15年以上前の登場時から非常に高いレベルにあったわけで、今日の技術であの仕組みをAndroidスマホやタブレットに組み込んだら、実は物凄いことになりませんかね。今日でも7notesなど出来のいい手書き認識アプリやShotnoteなどスキャナ系アプリは相当の話題になるので、きっと商売にもなるんじゃないかと思うんですけど。

7notes: iPhone, iPad, androidで使える手書き入力ができるアプリ。書いた文字はその場でも、後からでも変換してくれる。
http://7knowledge.com/7notes_top
SHOT NOTE: 専用ノートに書いた内容をキレイに読み取ってくれるアプリ。
http://www.kingjim.co.jp/sp/shotnote/

まあ個人的には今現在のソフトウェアキーボードを抵抗なく使えるので、その点は全然構わないのです。が、もし「ザウルス的な手書き入力インタフェースを生まれ持ったスマホ/タブレット」が今日の技術で本気で開発されたら「きっとボールペンや紙のノートが要らなくなるんだろうな」等と記事を読みながら夢想して、気持ち良くなった次第です。


おまけ
本記事を書くためにカラーザウルスを検索したらPC Watchの記事が見つかりました。大学時代にカメラカード付きモデルを購入して、一生懸命アナログモデムカードやPHSでインターネットした頃を思い出して、不覚にも泣きそうになりました。(半分嘘)

参考: カラーザウルス(15年以上前の記事を残しているPC Watchって素敵ですね。ちなみに記事中にリンクがあるのシャープのニュースリリースは消えていましたw)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/960509/zaurus.htm

日経の元記事はこちら(会員登録してないと読めないかも)
http://www.nikkei.com/tech/personal/article/g=96958A9C93819499E2E4E2E1838DE2E4E2E3E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;dg=1;p=9694E2E6E2E3E0E2E3E0E7EBE5EB

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