2010年11月6日土曜日

The Economist をネタに英語の楽習やニュースをフォローしてみる - #50

英国の新聞 The Economist の記事をネタにして英語の単語やニュースへのコメントを付けていきたいと思います。
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WikiLeaks
This time is different

既に先週号の記事になってしまいましたが、最近旬のキーワード「リーク」に関するお話です。

What is more, Mr Assange seems unwilling to reflect on the risks of what he is doing. Amnesty International has complained that documents in WikiLeaks' release on Afghanistan were not sufficiently edited, and thus likely to endanger Afghans who had worked for the coalition. Even such supporters as Birgitta Jonsdottir, an Icelandic member of parliament, has expressed disappointment over how the documents were released. Mr Assange disagrees, saying that nobody needed protection as a result of the release-citing, of all sources, NATO in kabul. In contrast, Mr Ellsberg is more self-critical and concedes, for instance, that the publication of the Pentagon Papers actually had no effect on the war in Vietnam.


endanger: 危険に晒す、危険な状態にする
contrast: (In contrastで)対照的に
consider: 認める、譲歩する


アサンジ氏は自分のやったことの影響をあんまり考えたくないみたいだね。アムネスティインターナショナルは、不十分な編集のままウィキリークスで公開されたドキュメントのせいでNATOへ協力してくれたアフガニスタンの人々を危険にさらしてしまうことを批判している。アイスランド国会議員でウィキリークスの支援者である Birgitta Jonsdottir 氏も件のドキュメントの公開された方法について落胆を表明しているんだ。アサンジ氏はドキュメントの公開によって誰も保護を必要としない、って反論している。対照的にエルスバーグ氏はより自己批判的で、例えばペンタゴン・ペーパーズの公開は何らベトナム戦争へ実際の影響を与えることができなかったこと認めているんだ。

「秘密を公開することが公共の利益につながるから情報提供者(whistleblower)を保護しましょう」だけじゃ不十分なんですね。あまり配慮しすぎて「公開されたはいいけど虫食いだらけで真実が曖昧になっちゃった」っていうのも困りますが、「一部に虫食いがある状態の公開」でも実際の効果としては十分な場合もあるでしょう。重くて難しい話ですね。
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こんな感じでやっていきたいと考えていますので、なにかご意見あれば遠慮なくコメントまたはtwitter(@ysk0624)までお寄せください。

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